+から始まる電話が毎日来る!国際電話を止める方法|固定電話・スマホ別の設定手順

「+1」や「+44」から始まる、見覚えのない電話番号からの着信が増えていませんか。海外に知り合いがいないのに国際電話がかかってくる——その多くは、詐欺グループからの電話です。

国民生活センターにも相談が増えていて、2025年8月には「海外からの知らない国際電話が増えています」と注意喚起が出されました。

結論から言うと、国際電話は「受けない設定」にしてしまうのが一番確実な対策です。

  • 固定電話:国際電話不取扱受付センターに申し込むと、国際電話の発信・着信を無料で休止できる
  • スマホ:本体の設定とキャリアのサービスで、知らない番号を鳴らさない・自動で拒否できる

この記事では、固定電話とスマホ、それぞれの止め方を手順つきで解説します。どれも今日から10分ほどでできるものばかりです。

目次リスト

なぜ国際電話が危ないのか

まず数字を見てください。警察庁によると、令和7年(2025年)中に特殊詐欺に利用された電話番号のうち、約75.5%が国際電話番号でした。件数にすると92,996件で、前年の約2倍に増えています。

特殊詐欺の最初の接触手段は電話が約7割を占め、被害者がその電話を受けるのは固定電話が約7割。つまり「国際電話×固定電話」の組み合わせが、被害の中心になっているのです。

番号の頭の「+」の後ろの数字は国コード(国番号)です。たとえば+1はアメリカ・カナダ、+44はイギリス、+81は日本を表します。心当たりのない国コードからの電話は、詐欺の可能性が非常に高いと考えてください。

手口の典型は、警察や通信会社、役所を名乗り、「逮捕状が出ている」「料金が未納で回線が止まる」などと不安をあおって、そのままお金や個人情報をだまし取るものです。相手の話術は年々巧妙になっているので、「自分はだまされない」と注意するより、「そもそも電話を受けない」仕組みを作るほうが安全です。

警察を名乗る電話詐欺の手口については、「口座が犯罪に」突然警察から電話?実在の番号でも信じるな!で詳しく解説しています。

固定電話の止め方|国際電話不取扱受付センターに申し込む

固定電話(ひかり電話を含む)で海外との通話が不要な方は、「国際電話不取扱受付センター」に申し込むのが最も確実です。申し込むと、国際電話の発信と着信を無償で休止できます。月額料金などは一切かかりません。

国際電話不取扱受付センター公式サイトの申込方法案内
国際電話不取扱受付センター公式サイト。申込方法はWeb・電話・郵送の3つから選べます

申し込みは次の3つの方法から選べます。

方法1:電話で申し込む(一番かんたん)

  1. 国際電話不取扱受付センター(0120-210-364/通話料無料)に電話する
  2. 自動音声のガイダンスで「1」を押す
  3. ガイダンスに従って、休止したい電話番号・契約者名・郵便番号などを音声または番号ボタンで入力する
  4. 休止したい番号以外から申し込んだ場合は、確認のため対象の番号へ折り返しの電話が来るので対応する

受付時間は、オペレーター案内が平日9時〜17時、自動音声案内は平日・土日祝とも24時間対応です。スマホや携帯電話からでも申し込み手続き自体はできます(※休止の対象になるのは固定電話・ひかり電話のみです)。

方法2:Webで申し込む

  1. 国際電話不取扱受付センターの公式サイト(https://www.kokusai-teishi.com)にアクセスし、「着信を休止したい方」からWeb申込のページを開く
  2. 「重要事項説明」を確認し、「同意してログイン画面へ」を押す
  3. 「ログイン」ボタンを押す(会員登録やパスワードは不要です)
  4. 申込フォームに、電話番号・氏名・住所などの必要事項を入力し、「同意して確認画面へ」を押す
  5. 内容を確認して「申込をする」を押せば完了
国際電話不取扱受付センターのWebお申込手順
公式サイトに掲載されているWeb申込の手順

※県警の古いチラシなどには「電話でパスワードを取得して入力する」と書かれているものがありますが、現在の公式サイトの手順にパスワードの入力はありません。

方法3:郵送・FAXで申し込む

  1. 公式サイトから申込書をダウンロードして印刷する(電話で「2」を押すと、申込書を郵送してもらうこともできます)
  2. 必要事項を記入し、返信用封筒で郵送する(FAX:0120-210-535でも可)

ネットも電話も苦手、という方は、最寄りの警察署・交番でも申込書がもらえて、手続きをサポートしてもらえます。

申し込み前の注意点

  • 対象は固定電話・ひかり電話のみで、携帯電話の国際電話は止められません(スマホの対策は次の章で解説します)
  • NTT東日本・西日本などの国際電話「発信」については、別途NTT側への停止申し込みが必要な場合があります
  • 海外在住の家族や友人と電話で話す機会がある方は、申し込む前に家族と相談してください。休止すると海外との発信・着信の両方ができなくなります
  • 休止をやめて再開したくなった場合は、センター(0120-210-364)に電話して「2」でオペレーターにつなぎ、再開希望を伝えます。申込書が郵送されてくるので、記入して返送(封筒・切手は自己負担)すれば再開できます。再開の申し込みはWebではできず、電話のみです

スマホの止め方|本体設定+キャリアのサービス

スマホには国際電話だけを止める専用の仕組みが基本的にないため、「知らない番号を鳴らさない設定」と「キャリアの着信拒否サービス」を組み合わせます。

iPhoneの場合:「不明な発信者」を消音にする

連絡先に登録していない番号からの着信を、鳴らさずに留守番電話へ送る設定です。

iPhone設定アプリの電話設定画面
設定アプリ → アプリ → 電話 の画面

iOS 26以降の場合:

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「アプリ」をタップし、「電話」をタップする
  3. 「不明な発信者をスクリーニング」で「消音」を選ぶ
不明な発信者をスクリーニングで消音を選ぶ画面
「不明な発信者をスクリーニング」で「消音」を選ぶ

それより前のiOSの場合:

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「電話」をタップする
  3. 「不明な発信者を消音」をオンにする

設定すると、連絡先・最近発信した番号・Siriからの提案に含まれる相手以外は着信音が鳴らず、履歴と留守番電話にだけ残ります。注意点として、宅配便の再配達連絡や病院・役所からの電話など、「登録していないけれど出るべき電話」も鳴らなくなります。大事な連絡が来る予定があるときは、履歴をこまめに確認してください。

Androidの場合:電話アプリの迷惑電話対策をオンにする

Googleの電話アプリを使っている機種では、次の設定で迷惑電話の疑いがある着信を自動でフィルタできます。

  1. 電話アプリを開く
  2. 右上の「︙」(その他)から「設定」をタップする
  3. 「発信者番号 / 迷惑電話」をタップする
  4. 「発信者番号とスパムの番号を表示」をオンにする
  5. 「スパムの疑いがある通話をフィルタ」をオンにする

個別の番号を拒否したいときは、通話履歴でその番号をタップし、「ブロック / 迷惑電話を報告」からブロックできます。なお、Androidは機種によって電話アプリやメニューの名前が異なるため、項目が見つからない場合はお使いの機種のサポートページで確認してください。

キャリアの着信拒否サービスを使う

何度もかかってくる番号は、契約キャリアのサービスで番号ごと拒否できます(いずれも登録できるのは最大30件まで)。

キャリアサービス名料金・申込
ドコモ迷惑電話ストップサービス無料・申込不要
au迷惑電話撃退サービス月額110円(税込)・申込必要(電話きほんパックにも含まれます)
ソフトバンク/ワイモバイルナンバーブロック無料(2026年8月から)・申込必要。着信後に「144」へ電話して登録(My SoftBankからも登録可)
楽天モバイル迷惑電話・SMS対策 by Whoscall月額330円(税込)。番号を自動で判別し、危険な着信を自動拒否

楽天モバイルのWhoscallは、番号を1件ずつ登録するのではなく、データベースで判別して自動で拒否してくれるのが特徴です。ただし対象はスマホ標準の電話アプリでの着信・SMSで、Rakuten Linkアプリでの着信・SMSは検知対象外なので注意してください(フィッシングSMSを止める「迷惑SMS拒否設定」は無料で提供されていますが、Rakuten最強プラン(データタイプ)など対象外のプランもあります)。

格安SIMを使っている方は、本体設定に加えて、Whoscallのような迷惑電話対策アプリを入れるのが現実的な組み合わせです。

もし国際電話に出てしまったときの対処

出てしまったこと自体は、過度に心配しなくて大丈夫です。大事なのは、その後に何をするかです。

  1. 相手が誰であれ、氏名・住所・生年月日・銀行口座・暗証番号などの個人情報は絶対に伝えない
  2. 自動音声ガイダンスが流れたら、最後まで聞かずに電話を切る
  3. 折り返しの電話はしない
  4. その番号を、本体設定やキャリアのサービスで着信拒否に登録する

もし個人情報を伝えてしまった、少しでも不安がある、という場合は、ためらわずに相談してください。

  • 消費者ホットライン:188(お近くの消費生活センターにつながります)
  • 警察相談専用電話:#9110
  • 迷惑電話対策相談センター(でんわんセンター):03-6162-1111(平日10時〜17時)

実際にお金を振り込んでしまった場合は、すぐに警察と振込先の金融機関へ連絡してください。時間が早いほど、被害を食い止められる可能性が上がります。

家族を装うオレオレ詐欺の最新手口については、「母さん助けて」に騙された涙:オレオレ詐欺の最新手口と防犯もあわせてご覧ください。

親の実家の電話にも、同じ対策を

被害の中心は固定電話です。ご実家に固定電話がある方は、ぜひ親御さんの分も対策してあげてください。

  • 実家の固定電話 → 国際電話不取扱受付センターへの申し込み(帰省のついでに一緒に手続きするのが確実です)
  • 親御さんのスマホ → この記事の「不明な発信者を消音」「迷惑電話フィルタ」を一緒に設定する
  • あわせて、「警察や役所が電話でお金の話をすることは絶対にない」という合言葉を家族で決めておく

手続きが不安な方には、警察署でも申し込みのサポートをしてもらえます。「実家の電話、最近変な電話多くない?」と声をかけるところから始めてみてください。

まとめ|今日やることチェックリス

国際電話詐欺は、「出ない・受けない」仕組みを作れば、被害に遭う確率を大きく下げられます。最後に、今日やることをチェックリストにまとめます。

  • □ 固定電話がある人は、国際電話不取扱受付センター(0120-210-364)に利用休止を申し込んだ
  • □ iPhoneの人は「不明な発信者を消音(スクリーニング)」を設定した
  • □ Androidの人は「スパムの疑いがある通話をフィルタ」をオンにした
  • □ しつこい番号は、キャリアの着信拒否サービスに登録した
  • □ 出てしまったときの相談先(188/#9110)を家族と共有した
  • □ 実家の固定電話と、親のスマホにも同じ対策をした

どれも一度設定してしまえば、あとは何もしなくて大丈夫です。電話が鳴るたびに不安になる生活から、先に抜け出しておきましょう。

参考にした公的機関・公式ページ

国際電話を止める方法のアイキャッチ画像

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